FMおたる番組審議会について
2025年7月29日
令和7年度 第1回 番組審議会議事録
1.開催日時
令和7年7月29日(火)
午後2時から午後3時10分
2.開催場所
共育の森学園 4階 スカイ・ビュー
3.委員の出席
委員総数7名
出席委員数5名
中山仁史 委員
田原かおり 委員
藤森五月 委員
髙野宏康 委員
後藤信介 委員
欠席委員数2名
上林猛 委員
宮下晃一 委員(書面提出)
放送業者側の出席者氏名
浅原健藏 代表取締役会長
浅原富希子 代表取締役社長
小川徹 エグゼクティブ・プロデューサー
村岡啓介 チーフアナウンサー
馬場倫未
川崎崇志
海老名紘幸 オブザーバー
4.議題
(1)ホープ・ハタラクキボウ! 6月24日(火)10:00~10:30放送分
(2)キターッ!!シリベシル 5月23日(金)15:30~16:00放送分
5.議事の概要
上記2番組について審議され、各委員から以下のようなご意見・ご感想をいただきました。
(1)「ホープ・ハタラクキボウ!」について
・小樽の企業の歴史と魅力を引き出している。100年以上続く老舗企業のストーリーを通じて、小樽の産業の重みや地域文化の奥深さをリスナーに伝える構成がよかった。軽快な会話で親しみやすい。季節の話題から始まり、青木さんの自然体のトークが場を和ませ楽しめる。
職種、勤務条件、求める人物像まで明確に伝えられ、就労を検討しているリスナーにとって非常に実用的な内容となっている。「気になる職種」などをリスナーから募集し、今後のゲスト企業に活かす形をとれば、双方向性が生まれる。製造現場の音や実際の声(例:現場スタッフへのインタビュー)などを収録・挿入することで、臨場感やリアリティがさらに増す。
・ゲストの方を迎えるようになり内容が濃密になったように思う。仕事を探している(求職中)方だけでなく多くの皆さんに楽しんでいただける内容であると思う。普段知ることのできない仕事の内容について、とてもわかりやすい説明でゲストの話に引き込まれていった。今回は飴と薬の話がとても興味深かった。このようなエピソードを引き出してくれる村岡さんが上手。小樽には魅力ある企業がたくさんあるので、これからも続けてほしい。
・とても親切な番組だと思い、心があたたまった。仕事を探すことは新しい世界を探すこと。不安なことだと思う。この番組では職安では知ることのできない現場のストーリーとスピリット、生の声を聴くことができた。飴谷様の苗字と代々継承されている長さにも今さら知ることができた。番組内の構成にリズムがあって締めくくられたのも見事と感じた。
・村岡さん、青木さんの丁寧な話し方に、とても好感が持てた。地域企業魅力発信事業はとても意義のある取り組みだと思う。出前講座、ツアーは小樽の企業の認知度向上などにとても有効だと思った。もう少し講座やツアーの具体的な内容、ここがポイント、というところを紹介していただけるとよりリスナーの方が関心を持ちやすいかもしれない。飴谷さんの飴谷製菓についての紹介は、歴史から現在に至るまで、大変興味深いものだった。法被を着てアピールをしているというお話は、インパクトがあった。求人について、飴の袋のミシンを縫うこと、機械と手作業、飴を練ること、ひっぱる作業、作業を詳しく説明してくださり、内容がよくわかった。さらに、重いものを持つ作業があるのか、女性が働いていることなど、青木さんが質問するかたちで、補足していただいたことも良かった。企業の求人、魅力発信、会社の歴史や特徴などを組み合わせた番組構成は、素晴らしい。
・『求人お仕事のリアル』なかなか分からないお仕事の内容、会社の特徴等、いろいろなお話をうかがうことができ、別の回でも興味深く拝聴しているが、今回の飴谷製菓さんの回に関しては、100年以上の歴史がある会社ということもあり、小樽の歴史の一端を知ることができた興味深い回だったと感じる。飴谷製菓さんの会社の歴史だけでなく戦後の市内の飴家さん等お菓子屋さんの事情、『飴と薬』のお話等、とても面白い内容と感じた。この内容だけでも十分に飴谷製菓さんに興味を持つことができるのでは、と感じた。終盤での飴谷製菓さんの求人内容について、青木さんが上手に飴谷さんに質問、進行されていて、飴谷さんとしては安心して求人の紹介、説明ができていたように感じ、リスナーとしてもとても分かりやすい内容と感じながら拝聴した。
・委員 100年以上事業を営んでいる飴谷製菓のルーツまでわかり、大変興味深い内容だった。北陸と小樽との歴史的な関係性にまで触れ、薬と飴のつながりを知ることができ、学びもある内容だった。具体的な勤務条件についての紹介もあり、企業側として求める人物像が思い描けて、リスナーにとって働き方を想像することができて、ハローワークの求人以上の情報だと感じた。
(2)「キターッ!!シリベシル」について
・地域に根ざしたリアルなストーリー展開。都市部からの移住や農業への転身という、リスナーの関心が高いテーマを実際の体験談として丁寧に掘り下げており、親近感と共感を得やすい構成となっていた。出演者同士の関係性が良く、番組全体に和やかで温かみのある雰囲気が漂い、聴きやすく安心感を与える放送となっていた。ボブ・マーリーの「No Woman, No Cry」など、ゲストの想いとリンクした選曲が、番組の感情的な深みを増していた。「赤井川村」や「倶知安」など土地に関する言及が多いため、公式サイトやXと連携して地図や写真を紹介すると良いかも。移住検討者や新規就農希望者向けに、制度・支援情報、相談窓口などを簡単に紹介すると、番組の実用性が高まりそう。
・魅力満載の番組!!と思った。はじめからおわりまで大変興味深く聞くことができた。パーソナリティの方の声がとても聴きやすく引き込まれた。他の回にも興味が湧いた。就農・移住・・・聞いてみたい方がたくさんいるだろうな、と思った。農家さん同士の話題も興味深かった。金曜日の夕方だと(私は)聞きにくい時間帯なので日曜日の再放送時間の方を聞かせてもらっている。これからも続けてほしい番組!!と思った。
・小樽に住んでいても、なかなか後志広域を知ることができない人は私を含めて多いと思う(友人たちとの雑談でもそう思う)。ぐんぐん伸びている後志を元気にしている人々はもっとも、移住してこられた方も多いわけで、そういう方々の声がこのような座談会風にやわらかく聴けるのは楽しい。さつまいものお話も良かったし、ご夫婦の出会いの話も良かった。「情報」というだけではない、人の心に届くストーリーとして拝聴して和ませていただき、かつ「力」をもらった。
・おそらく北後志定住自立圏ということで、広域エリアを紹介することがコンセプトなのだと思うが、最初に北後志の紹介番組であるということを簡潔に紹介すると、より関心を持ちやすいかもしれない。ミリケンさんの話が出て、小樽との関わりが興味深かったが、知らない方もいるかと思うので、パーソナリティーから少し補足があるとよかったかもしれない。途中でゲストの選曲の曲がかかるのは、とても良いと思った。三木道三、懐かしかった。紅はるかの栽培、保存のエピソードはとっても面白かった。学びになった。道の駅、余市のコープでの営業情報は良かった。行ってみたくなった。赤井川の魅力、「田舎」「自然」の良さの実感が伝わってきた。継ぎたいと子どもに思ってもらえる、夢がある農業を目指すということに、とても共感できた。
・案内人の永沼さんご夫婦とゲストの宮崎さんご夫婦、終始和気あいあいとした楽しそうなお話となっていて、聴いている側も楽しく拝聴することができ、また、興味を持つことができた。宮崎さんが育てている農作物について、会話の楽しさから、こちらも興味が持てたが、今現在育て販売している農作物について『その農作物を作ることにした理由』のお話をもっとお話いただけると、さらに興味が持てるようにも感じた。後半の焼きいものお話の中での、現在の気候における農業事業が聴けたのは、農業に関して知識のない素人の私には面白いお話だった。全体を通して、移住・就農のきっかけや経緯、農業に対する思い、そして赤井川村に対する思いが感じられる内容だったと思う。
・大阪・東京から移住されてきた方が語ることで、より赤井川村の魅力を描くことに成功していると思った。お子さんの様子も語られ、家族として赤井川村の環境を楽しみ、安心ができるふるさととして暮らされている様子を思い描くことができた。サツマイモの保存は難しく、14℃が適しているなど、農業従事者から聞く情報は学びのある内容だった。
続いて、局全体へのご意見・ご要望を受け、FMおたるの取り組みについての説明がなされ、番組審議会を終了しました。